宙見 暁斗

天文部に所属しているが、星は観ない。
ついたあだ名が—『星を観ない天文部員』。
彼が天文部を選んだ理由はただーつ。
部室を寝床とするため。現在、ただ一人の天文部員でもある。

子供のころ、父が買ってくれた天体望遠鏡を使って、
ひかりとふたりで初めて月を観たのが星との出逢い。
その後、沙夜も仲間に加わり、三人で星の世界にのめり込んでいった。
しかし、そんな日々も、ひかりの引っ越しによって終わりを告げる。
ひかりがいなくなった後、沙夜とも疎遠になり、
暁斗は星を観るのをやめてしまった。

進学した暁斗は、あるきっかけで
沙夜と昔のような関係に戻っていく。
恩師である美晴先生の実家のコンビニでバイトをしつつ、
趣味で山に登ったりしている。
山頂から朝陽を眺めながら飲む一杯の
インスタントコーヒーを愛している。