マリオネット-傀儡-

オレの名は『月城 慎二』
オレには実体がない
・・・いや・・・違うな・・・
確かにオレはこの世に存在している
・・・そう・・・
一卵性双生児の兄である『裕一』の中にオレはいる

同じ人間として
かけがえのない兄弟として
共に人生を謳歌するはずだった
なぜオレだけが・・・

確かにオレはいる
なのにオレは一生人間として何も出来ないまま
ヤツの中で朽ち果てなければならないのか・・・？

だが神の仕業か悪魔の悪戯か
オレがオレとして肉体を得る機会を掴んだ
双子の兄裕一の体を奪って・・・

ヤツがふと鏡に目をやる瞬間
・・・ついにその時がやってきた
ヤツの肉体を奪い自由を得たオレがまず目にしたものは
『聖華女学院　寮生名簿』と銘打たれた一冊の管理日誌だった

聖華女学院・・・
その名の通りそこはうら若き女の園
卒業を目前に控えた女子学生の生活の場だった

オレはオレであってオレでない
女子寮の管理人『裕一』として行動を始めるが
何も知らずに『裕一』として接してくる寮生達

そしてヤツの肉体にも慣れたある日
これまで抑圧されてきたオレの欲望を満たす絶好の機会が訪れた

ふとした事から寮生達の羞恥にまみれた秘密を握ったオレは
欲望のままに少女等を**とする

・・・そう・・・
秘密の代償としてその女の肉体を提供させる事にした
だが人生の全てを棒に振ってきたオレの欲望がたった一度で満たされる筈もない

膨れ上がる欲望を満たすべくオレは欲望のはけ口を求め続ける・・・