ダイヤミック・デイズ

この世の仕組みが道理で出来ているなら、どうして俺はこんなにも困った状況に陥っているのだろう？

何事もなく始まるはずだった二年の新学期。

クラス編成を貼りだした掲示板に俺の名前がなかったことに、波乱の日々は幕を開けた。
春休みの間に出来あがっていた新設校に移らされたり、その新しい学院の執行部員を任されてしまったり......
怒涛の如く押し寄せる理不尽な苦労の数々。

だが、物は全て考えようだ。

今の俺の立場なら、この学院をどんな姿にでも変えていける。
自分自身の学院生活を、自分自身の手で輝かせることができる。
全ては努力次第。

ならば、作り上げて見せようじゃないか。
生まれたばかりのこの場所を、俺たちの大切な場所と呼べるように。

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本作の主人公である由槻怜は、当たり前のように始まるはずだった二年の新学期、
春休みの間に建てられた分校に突然移ることになり、執行部という面倒な役回りまで任されてしまいます。
設立されたばかりの学校はまだ白紙の状態。そのため怜たちは学院生活において、本来であれば普通に用意されているもの、
例えば「校歌」であったり、「購買などの施設」であったり、学院祭、生徒総会、クラブ活動などのイベント活動も、
様々なことを全て自分たちの力で行っていくことになります。
しかも、集められた執行部のメンバーは個性派揃い。
怜の懸念通り、執行部の活動は「普通の学校」の型にはまらない、ハチャメチャなものになっていきます。

その苦労を一手に引き受けることになった怜ですが、活動を行っていくうちに、自分たちの力で様々な計画を立て、
自分たちの力で学院を動かしていくことに、楽しさを感じるようになっていきます。
そして、「自分たちだけでなく学院全体が楽しめるように」とその意識も少しずつ変わってゆきます。
いつしかそこは、怜たちにとって心から大切に思える場所へと変わっていくそんな主人公やヒロインたちの心の変
化を描く物語です。