「センパイ? いつも私のこと、ちらちら見てますよね?」 クロッキー帳の上をペンが走る音に混じって聞こえてきた言葉。 表情には出さなかったけれど口から心臓が飛び出してしまいそうになった。 ……彼女は一心不乱にクロッキー帳に向き合っていて、 私の視線なんて1ミリも感じていないと思っていたから。 何か言い訳をしなきゃ。何でも良いから言い訳を。 西日が射し始めた美術室の中で、 まるでエサを待つ鯉のように口をパクパクさせてしまう。 私の言葉――『否定』の言葉より先に彼女が立ち上がり、 私の元へとつかつかと足を進めて、そして―― 「センパイってば分かり易いんですからー」 私の目の前で足を止めて、そして。 「ふふっ、センパイ♪ それじゃあ……キス、してみましょうか♪」 そんな色気も何もない言葉を切欠に、 私の初めてのキスは彼女に奪われてしまった。
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