【えいみ編】 えいみと交際を始めてから1年。 俺は彼氏として、どんどん彼女であるえいみに逆らえなくなっていた。 『他の女で抜いたら殺すから』 『特にカナ子で抜いたらブチ殺す』 そう言うと、当たり前のように人の家のキッチンへと向かう彼女。 えいみは恐ろしい女だ。 元々は料理が苦手なクセに、努力という名のカンフル剤で今や主婦顔負けの腕前。 昼も当たり前の様に弁当を用意してくれるし、最近ではえいみと俺の家は家族ぐるみの付き合いもしていた。 (マジで俺、社会に出たら即アイツと結婚するんじゃ……) えいみの武器は遠慮の無い好意だ。 俺はどんどんそんな彼女に翻弄されながら…… 今日も毎日楽しい時間を過ごしていく。 【千津編】 2月末。 千津ちゃんの大学入試は、結局推薦で合格という形で幕を閉じた。 もともと真面目だった千津ちゃんの合格は予想の範囲内だったが…… 今回の件で、俺は改めて彼女のスペックの高さを知る形となった。 彼女との出会いから1年後。 結局俺は、今でも副業である家庭教師の仕事を続けている。 『先生! 私! エッチな家庭教師は! いけないと思いますッ!!』 『え!? 今俺が受け持ってる子、男だよ!?』 『女だったら手を出していたんですか!?』 1年経っても千津ちゃんのヤキモチ焼きは相変わらず。 さらに結月さんも煽るものだから、一度火が付くと大変大変。 『先生は、とってもエッチ……ううん、性欲の塊ですから……』 そうは言うが、エッチなのは明らかに千津ちゃんの方だった。 彼女の純粋で、しかし生々しい恋愛アプローチの数々は…… 1年前よりも、確実に破壊力が増したように思うのだった。 【コレット編】 コレットとの、あの衝撃的な出会いから1年後…… 俺は今、ますます妖艶になったコレットからの朝フェラで目を覚ます。 『おはよう。今日も元気ね』 『お、おう』 『じゃあ勃ったから、これでお終いね?』 『お前は悪魔か』 大学4年になった、そんなコレットとの情熱的な交際関係はさらにヒートアップしていた。 もはや常識とか普通とか、そういった考えは全部頭からフッ飛び…… 俺はひたすら積極的で、でも誘い受けな彼女に今日も全力で翻弄される。 コレットの両親は海外出張で忙しく、俺は彼女の住む屋敷で半ば半同棲状態の生活を送っていた。 これは結婚までもう秒読み確定…… 『私の愛は、重いわよ~? せいぜい潰れないように、永遠に私のために頑張って♪』 彼女の言うとおり、俺はコレットのこの重い愛と…… 今まで以上に向き合っていくことになる。 【多恵子編】 (一周年記念パーティーか……) あの超奥手な多恵子さんと付き合ってから丁度1年。 俺は今でも積極的に、多恵子さんへのアプローチはかかさない。 『もう、どうしたの? 急に甘えたくなっちゃった……?』 『ええ、まあ。そんな感じです』 『あッ、こ、こらぁ……』 むしろキスでは、積極的に彼女の方から舌を絡めてくる。 今思えば、あのキスだけでも緊張していた多恵子さんは、一体どこへやら…… 俺は日増しに積極的になる、そんな彼女に今でもドキドキしていた。 『30代のおばさんに向かって、軽々しく可愛いだなんて言わないでくれる?』 『だって可愛いんだもん』 俺は何も、間違ったことは言っていない。 美人で可愛く家事も万能、こんな多恵子さん相手なら…… 予定を前倒ししてでも、俺は早く多恵子さんと結婚したかった。
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