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俺は、大学に通う為、近くの兄夫妻の家に居候している。 そんなある時、兄‘空翔’が、数ヶ月の海外赴任する事になった。 そして、始まった兄嫁‘凜瑚’さんとの2人暮らし。 それからしばらくしたある日の夕方。 「…………陸渡、くんっ」 物音がほとんどしない静かな家。 テレビの音すら聞こえてこない部屋に、凜瑚さんの声が聞こえた気がした。 どこか別の部屋から、名前を呼ばれたような……。 「……気のせいか?」 耳を澄ませてみたが、そんな声が聞こえて来ない。 もし凜瑚さんで俺に用があるのなら、もう一度呼ぶハズだ。 夕飯にはまだ早いので、この時間に呼ばれる理由がない。 きっと何か家事をしていて、物音がたまたまそう聞こえただけだろう。 これが仮に悲鳴の類だったら、さすがに様子を見に行くところだけど。 その時‘凜瑚’は、火照った身体を静める為に、一人自慰をしていたのだった。 夫‘空翔’との行為を想像していたのだが、やがてその姿は‘陸渡’になり……
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